概 要
捕集が終わったらサンプラーからろ紙を取り出し、水40mlを加えて
30分間放置することで捕集成分を水に抽出します。
NO2の場合は 4ml を,NOxの場合は 2ml を分取し、各々に水 6ml, 8mlを加えて
全量を 10ml として、亜硝酸イオンを以下の操作で吸光光度分析します。
曝露させていないブランクろ紙の抽出液及び、あらかじめ調製した亜硝酸イオン標準液も
同じ操作で吸光度を測定して、検量線を作成します。
注 意
この吸光光度法を自動化したフローインジェクション分析装置を利用すれば
高精度で迅速な分析が可能です。
水は、イオン交換水,蒸留水,純水,超純水を使用して下さい。
器具は、必ず水で洗浄した後使用して下さい。
操 作 手 順
(1) 検量線 抽出液 又は 亜硝酸イオン標準溶液 10ml
↓
冷蔵庫で2~6℃に冷却します
添加 ↓ ← 発色試薬溶液 2ml
冷蔵庫でさらに30分間放置します 注)1
↓
温室に戻します 注)2
↓
吸光光度計の545nm付近の吸光度を測定する 注)3
注)1 発色反応の間、冷却するのは、NOx抽出液に含まれている
PTIOの発色反応への妨害を除去することが目的です。PTIO自身が発色試薬と反応して
比較的高いブランクを示します。また、その時の吸光度は時間とともに上昇します。
その吸光度の経時的な上昇は冷却することでかなり抑制することができます。
そのために検量線作成の操作でも同じ条件で行う必要があり、冷却します。
注)2 吸光度の測定は温室で行わなければなりません。そのために、冷蔵庫から取り出した後は
水またはお湯につけて速やかに温室に戻して下さい。
注)3 温室にした後はできるだけ手早く吸光度の測定を行って下さい。
吸光度測定に要する時間を考慮して、適当数づつ温室に戻して下さい。
(2) 抽出液 抽出液を希釈します (全量 10ml) 注)1
NO2抽出液 4mlに 水 6ml を加えます
NOx抽出液 2mlに 水 8ml を加えます
↓
冷蔵庫で2~6℃に冷却します
添加 ↓ ← 発色試薬溶液 2ml
冷蔵庫でさらに30分間放置します 注)2
↓
温室に戻します 注)3
↓
吸光光度計の545nm付近の吸光度を測定する 注)4
注)1 適正な吸光度で測定するために、抽出液を希釈します。
注)2 発色反応の間、冷却するのは、NOx抽出液に含まれる
PTIOの発色反応への妨害を除去することが目的です。PTIO自身が発色試薬と反応して
比較的高いブランクを示します。また、その時の吸光度は時間とともに上昇します。
その吸光度の経時的な上昇は冷却することでかなり抑制することができます。
そのために検量線作成の操作でも同じ条件で行う必要があり、冷却します。
注)3 吸光度の測定は温室で行わなければなりません。そのために、冷蔵庫から取り出した後は
水またはお湯につけて速やかに温室に戻して下さい。
注)4 室温に戻した後はできるだけ手早く吸光度の測定を行って下さい。
吸光度測定に要する時間を考慮して、適当数づつ温室に戻して下さい。