Ｑ. サンプラーは1度使用すると使えないのですか？

　Ａ.　いいえ。純水で洗浄していただいたら、何度でも使用が可能です。

Ｑ. ろ紙の消費期限（使用期間）はいつまでですか？

　Ａ.　一般的に手元に届いてから3カ月が消費期限となります。
　　　  特にNOx捕集用ろ紙に含まれているNOの酸化剤のPTIOは分解されやすい性質を持っています。
　　　  必ず冷暗所に保存してください。

Ｑ. 使用上の注意はありますか？

　Ａ.　 ろ紙のサンプラーへの装着などの際は、できるだけクリーンな環境で行って下さい。
　　　  燃焼器具のそばやタバコの煙の中では絶対に扱わないで下さい。
　　　  必ずピンセットなどを使用し、決して素手では扱わないで下さい。
　　　  できるだけ手早く装着し、装着が終わったサンプラーは直ちに密閉容器に入れて下さい。

Ｑ. NOxのろ紙を購入すればNOxを測れますか？

　Ａ.   NOxとはNOとNO2の混ざった状態のものです。
　　　 当然、両者の存在比は測定場所や測定時刻によって千差万別です。
          ので、NOxとしての濃度を直接求めるための濃度換算式がありません。
　　    NOxの濃度を知る為には必ずNO2とNOx捕集用ろ紙両方を一対として使って、
          まずNO,NO2それぞれの濃度を求めます。(求め方は測定方法に記載してあります。)
          そして、その合量がNOx濃度となります。

Ｑ. 分析は小川商会でやってくれますか？

　Ａ.　 もちろんやります。弊社ではﾌﾛｰｲﾝｼﾞｪｸｼｮﾝ分析機器事業部に
           最新の機器と専属のスタッフを揃えています。
　　　  NO,NO2,NH3はﾌﾛｰｲﾝｼﾞｪｸｼｮﾝ分析法、SO2,O3はｲｵﾝｸﾛﾏﾄｸﾞﾗﾌ法で分析します。
　　　  価格についてはご相談下さい。

Ｑ. SO2長期型の拡散管はなぜ必要？

　Ａ.　日本では、工場における脱硫設備の進歩や自動車燃料の精製技術の向上のおかげで、
          大気環境中のSO2の濃度は大幅に低いレベルが維持されています。
          従って、長期型サンプラーを標準の拡散長(50mm)のまま使うとSO2の捕集量が少なすぎます。
          これを解決するために捕集ろ紙を拡散面から5mm又は10mm
　　　 の位置に固定できる拡散管を準備しています。これによって捕集量が増えSO2の
          低濃度レベルまで測定することができます。

Ｑ. 何日間捕集すればいいですか？　低いもしくは高い濃度は測れますか？

　Ａ.　用いる分析方法の感度や精度、分析装置の性能などにより多少の差はありますが、
          各成分ごとの測定可能なおおよその濃度は次の通りです。

測定下限値

	濃度, ppb
捕集時間	NO2	NOx	SO2	O3	NH3
24時間	2.0	2.0	5.4	2.7	6.0
1週間	0.28	0.28	0.71	0.39	0.86

測定上限値

	濃度, ppm
捕集時間	NO2	NOx	SO2	O3	NH3
24時間	34	34	50	0.8	2.7
1週間	4.8	4.8	7.1	0.11	0.57

　　　これらの濃度を参考にして捕集時間を決めて下さい。
　　　ただし、NOx捕集ろ紙に含浸してあるNOの酸化剤PTIOは
　　　捕集期間中に熱や光により劣化します。
　　　そのため、1週間以上の捕集は好ましくありません。
　　　また、夏場や高温地域では3日間でも限界なことがありますので
　　　測定点はできるだけ直射日光をさけ涼しい場所を選ぶことを
　　　おすすめします。

Ｑ. 温度・湿度は影響しますか？

　Ａ.　大気濃度換算式において、濃度換算係数が温度か
          湿度により変動しますので、その補正式を準備しています。
　　　 精度の高い測定をしようとするときは、必ず捕集期間中の温度
　　　 湿度を計測して補正を行って下さい。（詳細は測定方法に記載してあります）

Ｑ. 注文してから納期はどれくらいですか？

　Ａ.　1週間〜10日間みていただいております。
          製造する側としましてもできるだけ新鮮なものをお届けするため
　　　 受注生産という方式をとっております。

Ｑ. 購入方法は？

　Ａ.　弊社に直接ご注文をいただく、もしくは代理店、出入り業者に
          注文することで購入が可能です。
　　　 弊社では、ご注文を受けてから製造にかかりますので
　　　 1週間〜10日間ほど納期がかかりますのでご了承の上、ご注文ください。

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