最近、アンモニアの大気中濃度への換算式で用いている、濃度換算係数に対して
いくつかのご質問、ご指摘をいただいておいりました。この点に関して、詳細に確認
いたしました結果、記載内容に不備があることが判明しました。
ここに、弊社サンプラーをお使いいただいておりますお客様に、多大なご迷惑を
おかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
本文中で示しました換算係数の“43.8”は、サンプラーの両側にそれぞれアンモニア捕集用
ろ紙を1枚ずつセットして捕集を行い、両側2枚を一緒にして抽出を行うものです。
“両側の2枚のろ紙を抽出したとき”という、重要な言葉が記載されていないという
重大な不備がありました。もし、片側1枚のろ紙を抽出する場合、換算係数としては
“87.6”を使う必要があります。
この内容を本文中に新たに記載いたします。 ⇒ 詳細
もし、これまで、両側の2枚を抽出して測定してこられていれば、これまでの
換算係数で結構ですが、片側1枚を抽出されていた場合は、換算係数“87.6”を用いて
再計算していただきますことをここにお願い申し上げます。
他の測定項目のNO,NO2,SO2,O3の場合はすべて、片側1枚を抽出した場合の係数を
記載しております。SO2及びO3の場合には、両側2枚をまとめて抽出される場合も
想定して、アンモニアの場合と同様に、本文の記載の方法を変更いたします。
また、最近 弊社のサンプラーを使ったアンモニア測定に関する論文が公表されております。
【一例, M.J. Roadman et al.,Atmosphheric Environment,
37,2317-2325(2003)】
それによると、記述されているSampling rateや濃度換算係数は、今回訂正させていただく
数値と多少差異があります。これは補正計算式などに若干の違いがあるためです。
弊社といたしましては、アンモニアのみならず、すべての対象物質の濃度換算式について
今後も随時、鋭意検討を加えてまいる所存です。そして、より実環境濃度を正確に反映できる
ものを作り上げていく努力を怠らないことをお約束いたします。
今後とも弊社パッシブサンプラーを変わらず、お使いいただいますよう
何卒よろしくお願い申し上げます。