概 要
捕集が終わったサンプラーからろ紙を取り出し、水 10mLを加えて
30分間放置することで捕集成分を水に抽出します。
この抽出液に過酸化水素水を加え捕集成分を完全に硫酸イオン(SO42-)に
酸化した後、このSO42-をイオンクロマトグラフ法で分析します。
操 作 手 順
抽出液 10ml 注)1
↓ ← 過酸化水素水(1.75%)0.2ml 注)2
室温で放置 10分間以上
添加 ↓ 白金(Pt)線(0.1mmφ, 長さ2cm程度) 注)3
50℃ 温水中で10分間 放置
↓
室温に戻す
↓
イオンクロマトグラフ装置でSO42-を分析する 注)4
注)1 必ず曝露していないブランクろ紙も抽出し、分析して下さい。
注)2 1.0%過酸化水素水 1ml を添加しても良い。これは捕集したSO2成分のSO32-を
完全にSO42-に酸化するためです。
注)3 過剰に残る過酸化水素を分解除去する操作、イオンクロマト分離カラムに負荷
与えないために行います。あらかじめ、過酸化水素の存在がカラムに影響を
与えないことが確認できていれば省略しても、分析を妨害するものではありません。
注)4 イオンクロマトグラフ装置でSO42-を分析するための条件は用いるカラム、特積によって
異なりますので、あらかじめ栓はしておいて下さい。特別な操作などは必要ありません。
注)5 片側1枚のろ紙を抽出した場合と両側2枚のろ紙を一緒にして抽出した場合では、
濃度換算係数が異なります。